SATO YAMA UMI プロジェクト特別企画


SDGsユースサミット2019レポート

4:VOICE of YUKINA MORITAKA

VOICE of YUKINA MORITAKA

「社会に出る前に、環境と開発の共存について学びたい」

−森高雪菜−

■私の動機

東京女子大学4年生です。主に大学では教育について学んでいて教員免許を取得しています。このインターンシップに参加した理由は大きく3点ありました。1つには、環境と開発の共存の在り方について私自身が学びたかったこと。大学卒業後は就職して今後は海外のインフラ整備に関わる予定です。ある意味で、企業人としての利益を追求する立場に身を置くその前に、現場というものをきちんと見ておきたいと思いました。2つ目は、カンボジアという国をもっと理解したいという思いからです。実は、以前にもカンボジアに関する別のユース事業に参加したのですが、ホテルや食事などかなりVIPな待遇でした。でもちょっと町を見てみると子どもが働いている現実があり、真の意味でカンボジアを理解したいなと思いました。3点目は、教育を4年間勉強しましたので、その集大成として教育を活かして何かしたいと思ったわけです。

今回、現地ではクロスカリキュラムを用いた環境教育を実践してみました。私が派遣された地域は、ゴミ箱もないようなところでしたので、環境は重要ですよと言ってもなかなか心に響かないんですね。なので、環境教育に音楽教育を組み合わせてみました。例えば、みんなで外に出て、どれだけゴミがあるのか?ということを知ってもらうために、ペットボトルを拾って、リユースやリサイクルすることを教えたり、拾ったペットボトルで楽器を作って、音楽を楽しみながら環境の大切さを学んでもらうということを体験してもらいました。これは、私にとっても良い思い出になりました。

■私の提言

「社会に出て、声を挙げることができる人になる」

インターンを終えて、改めて思うことは、「楽しむ」ということがとても大切なことだということです。子どもたちは走り回ったりするだけでも遊べるんですが、現地の身の回りにあるモノやコトを上手に使って、彼らのクリエイティビティを育てて、それを残してあげることが私の仕事なのかなと思って取り組んでいました。

少し話しは逸れますが、今回、インターンやボランティアといった言葉の価値観が私のなかで大きく変わりました。カンボジアでは他の国からのボランティアスタッフとも一緒に過ごす時間が多かったのですが、彼らは仕事を辞めてやってきて、1年間くらいを現地で過ごして、そこで事業をつくったりしているんですね。なので、帰国しても、それが仕事になっているので、また戻ってくる。そういった機会を自分で創り出しているんですね。日本人のボランティアは、その多くがもう二度と戻ってこない。実際、彼らの感想もそうで、「日本人は就職のために5日間やって来て、帰る」と言われてしまいました。私自身も2週間という短い滞在期間だったので、そのことはとても心に刺さったのですが、だからこそ、現地に何かを残したいという気持ちが強くなったのも事実です。

■できる支援を続けていくことが、私の恩返し

そんな体験を通じて、これからは、「声を挙げることができる人になりたい」と思っています。今回、とても多くの人たちと出会うことができました。土曜日も日曜日も授業をしてくださいと言ってくれた勉強が大好きな生徒たち、自分の学校が大好きでとても熱心なのですが、待遇が良くなく学校に寝泊まりせざるを得ない先生方……。そういった環境や待遇を変えたいけれどなかなか声を挙げられないカンボジアの状況というものもあります。翻って日本はツイッターやSNSなどで自由に意見を言ったり議論することができる。であれば、私なりにこれからもカンボジアのことについて発信していきたいし彼らの悩みに寄り添って声を挙げたい。それは、就職して社会人になったとしても、できる支援は続けていきたいと思っています。現地で沢山のご縁をいただいて、沢山の人たちに支えてもらったので、恩返しをしていくことが、これからの私の目標です。

TOPへ